結論:月20GB超〜大容量派は、楽天モバイル(Rakuten最強プラン)の「3,278円で頭打ち(実質無制限)」がもっとも分かりやすく安い選択肢になりやすいです。
一方、ドコモ/au/ソフトバンクの本体プランは割引の積み上げや付帯特典(エンタメ/ローミング/決済還元など)を活かせる人ほど“総合満足”で拮抗してきます。
1) 各キャリアの“素の料金”とプラン性格
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」
〜3GB 1,078円 / 〜20GB 2,178円 / 20GB超(実質無制限)3,278円。家族割(最強家族プログラム)で110円/月引き。
通話:Rakuten Linkで国内かけ放題(対象外番号は有料)。
ドコモ「ドコモ MAX」
無制限帯の基本 8,448円(段階制)。1〜3GB帯6,798円など。
割引:ファミリー/長期/dカード/ドコモ光等の多層割引+付帯特典(例:映像/海外ローミング)。
au「使い放題MAX+」
7,788円(2025/8/1基準)。エンタメ同梱パックや通話定額の派生有。
思想:無制限の定価に各種割引や同梱特典を足して最適化。
ソフトバンク「ペイトク無制限」
9,625円→家族/光/カード割で約7,128円目安+PayPay還元で実質圧縮。
注記:データシェア50GB上限、総量200GB超は最大4.5Mbps制御。
2) 無制限(上限帯)の“定価”比較
区分 | 楽天 | ドコモ MAX | au 使い放題MAX+ | ソフトバンク ペイトク |
---|---|---|---|---|
月額(定価) | 3,278円 | 8,448円 | 7,788円 | 9,625円 |
方式 | 3段階従量(上限あり) | 段階制+特典 | 無制限系 | 無制限+還元充当 |
備考 | 家族割 -110円 | 割引群で圧縮 | エンタメ同梱パック等 | 割引後7,128円目安+還元 |
ポイント:定価で比べると楽天が圧倒的に安い。他3社は“割引と特典の活用力”で総合最適化する思想です。
3) 利用量別の最適解(3GB/20GB/無制限)
月3GB前後(ライト〜ミドル)
- 楽天〜3GBは1,078円。20GB以下でも2,178円で収まることが多く価格優位。
- ドコモ/au/ソフトバンク本体は定価が高め。家族/光/カードなど割引をすべて乗せられる家庭は逆転余地。
- 補足ライト層はオンライン専用(ahamo/povo/LINEMO)も比較対象に。
月20GB前後(ミドル〜準ヘビー)
- 楽天2,178円で強力。価格の分かりやすさと安さで先行。
- ドコモ特典(例:スポーツ/動画/海外ローミング)を毎月使い倒すなら総合満足で拮抗しやすい。
月20GB超〜無制限(ヘビー)
- 楽天3,278円で頭打ちが大容量派の明快解。テザリング多用でも予算を固定化。
- ソフトバンク割引後の水準+PayPay還元で実質圧縮。ただしデータシェア50GB上限や総量200GB超の制御は利用次第で影響。
4) 通話仕様の違い(無料条件と対象外番号)
- 楽天Rakuten Link利用で国内かけ放題。ただし0570/一部特番/緊急通報などは対象外でOS標準通話→有料。
- ドコモ/au/ソフトバンクは原則従量課金。5分/無制限の通話定額は有料オプションで追加。
対象外番号へ頻繁に発信する人は、どの社でも通話コストが積み上がりやすい点に要注意しましょう。
5) 海外ローミングの違い(標準の“含み”)
- 楽天毎月2GBまでプラン内で高速ローミング(超過は最大128kbps)。短期旅行・出張の“到着直後”に強い。
- ドコモ上位プランでローミング容量拡充など付帯。海外が多い層は検討余地。
- au/ソフトバンクはオプション中心。国内ではエンタメ/決済還元など別軸の価値が強み。
6) 用途別のおすすめ
楽天モバイルが最適
- 20GB超〜無制限をよく使う
- 国内通話が多く、Rakuten Link運用に抵抗がない
- 価格の分かりやすさと上限固定を重視
ドコモ MAXが刺さる
- 家族/光/カードなど割引フル活用できる
- 映像・スポーツなど付帯特典を毎月使い倒す
- 海外ローミング拡充が価値になる
au(使い放題MAX+)がハマる
- エンタメ同梱パックの利用が明確
- エリア/サポートの“安心感”を優先
ソフトバンク(ペイトク)向き
- 家族/光/カード割まで揃う
- PayPay常用で実質負担を下げられる
- データシェア/制御条件を理解して使える
7) 判断ミスを避けるチェックリスト
- “実質○円”だけで決めない:割引・還元は条件/上限/期間を必ず確認。
- 通話の対象外番号:0570/特番に発信が多いとコストが増える。連絡方法の代替を。
- テザリング/データシェア:上限や速度制御の条件を事前チェック。
- 海外頻度:旅行・出張が多いなら、ローミングを比較軸に乗せる。
- エリア体感:最終判断は生活圏の通信品質。自宅/職場/地下を実機で要確認。
まとめ:純粋な月額の安さ(特に20GB超〜無制限)は楽天が明快に有利。一方で、大手本体は“割引の積み上げ”と“付帯価値”の使いこなし次第で十分に拮抗します。あなたの生活スタイル(通話先・動画/スポーツ・決済/ポイント・海外頻度・家族構成)を起点に、料金 × 体験で総合最適化していくのがベストです。
コメント