「料金が安い」と話題の楽天モバイル。しかし実際の利用者の声には「電波が弱い」「アプリ通話が不便」など、賛否の両方が見られます。
この記事では、2025年現在のRakuten最強プランをベースに、楽天モバイルのメリット5選・デメリット3選を整理し、契約前に知っておくべき“リアルなポイント”をまとめました。公式情報だけでなく、実際に利用している人の口コミ・体感をもとに解説します。
楽天モバイルのメリット5選
1. 料金のわかりやすさと上限3,278円の安心感
楽天モバイル最大の強みは、使った分だけ自動で料金が決まる3段階制です。3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GBを超えるとどれだけ使っても3,278円で打ち止め。データ無制限でこの価格は、他キャリアの半額近くになります。
しかも契約期間の縛りや違約金もありません。「使わなかった月は安く、使った月も上限が決まっている」というシンプル設計は、スマホ料金に無駄を感じていた人にぴったりです。
2. Rakuten Linkで国内通話がかけ放題
専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、国内通話が何分でも無料。通話専用プランを別に契約する必要がありません。ビジネスや家族との通話が多い人にとっては大きなメリットです。
また、通話アプリの品質も年々改善され、音質は以前よりクリアになっています。AndroidでもiPhoneでも利用でき、SMSも無料で送信できます。
3. 楽天経済圏との連携でポイントが貯まる・使える
楽天モバイルの利用料を支払うだけで楽天ポイントが貯まり、さらに楽天市場の買い物ではポイント倍率がアップします。
たとえば、楽天カードや楽天銀行を併用することで、スマホ料金を“ポイント払い”にすることも可能です。家計全体で見ると「通信費を実質的にポイントでまかなえる」状態になり、楽天サービスを多用している人ほどお得度が増します。
4. 海外ローミングが毎月2GBまで無料
楽天モバイルでは、契約のまま海外で2GBまで高速通信が可能。対応エリアは90カ国以上で、追加申し込み不要。海外旅行や短期出張の際、空港でSIMカードを買わなくても現地通信がすぐに利用できます。
超過後は最大128kbpsに制限されますが、メッセージ送受信や地図表示程度なら問題なく使えるレベルです。
5. 家族割や年齢別プログラムでさらに安く
2025年から始まった「最強家族プログラム」では、家族でグループを組むだけで1回線あたり毎月110円引きになります。家族の範囲は広く、18歳未満の契約者も対象です。
さらに年齢別プログラム(こども・青春・シニア)もあり、家族や世代に合わせてよりお得に使える仕組みが整っています。
楽天モバイルのデメリット3選
1. 屋内・地下・郊外で電波が弱いことがある
利用者の口コミでもっとも多いのが「電波が入りづらい場所がある」という声です。特に地下鉄、鉄筋コンクリートの建物内、山間部などでは通信が途切れたり、速度が落ちるケースが報告されています。
楽天モバイルは全国的にエリア拡大中ですが、他キャリアに比べるとプラチナバンド(低周波数帯)が限定的で、建物の奥まで電波が届きにくい傾向があります。契約前に自分の生活圏のエリアマップを必ず確認しましょう。
2. Rakuten Link以外での通話は有料
Rakuten Linkを使わない場合、または0570や#で始まるナビダイヤルなど対象外番号への発信は30秒22円の有料通話になります。仕事で企業のカスタマーサポートへ電話することが多い人は、この点を見落としがちです。
必要に応じて固定電話やLINE通話など、別ルートを使い分ける工夫が求められます。
3. ポイント還元を前提とした“実質価格”に注意
広告やキャンペーンでは「実質○円」と表記されることが多いですが、その多くはポイント還元や期間限定値引きを含めた計算です。契約直後はお得でも、還元終了後の料金が上がる場合があります。
楽天ポイントを継続的に活用できる人には問題ありませんが、「ポイントを使わない」「楽天会員をあまり利用しない」人にとっては、思ったほどの割安感が得られない可能性があります。
口コミから見る楽天モバイルの評判
2025年時点のSNSやレビューサイトの傾向を見ると、評価は「コスパ重視層」に集中しています。以下は代表的な意見です。
– 「通話とデータで月3,000円以下は神。通信品質も都心なら問題なし」(30代・男性)
– 「郊外だとまだ不安定なエリアがある。副回線運用が安心」(40代・女性)
– 「楽天市場の買い物でポイントが貯まるので実質0円感覚」(20代・女性)
– 「Linkの通話音質は改善されたけど、アプリを使わないと無料にならない点は注意」(50代・男性)
総じて「コスパを重視する人には最適」「通信の安定性にこだわる人には不向き」という評価で落ち着いています。
まとめ:コスパ最強だが、エリア確認は必須
楽天モバイルは、料金のシンプルさ・通話無料・ポイント連携・海外2GBという4本柱で他社を圧倒します。
一方で、電波の届きにくさや対象外通話の制限など、使い方によっては不便も残るのが現実です。
したがって、
– 20GB以上使う人
– 通話が多い人
– 楽天サービスを日常的に使う人
には非常におすすめできます。
逆に、屋内や地下で通信が必須な業務利用には向きません。契約前に自分のエリアでの速度や圏外状況をチェックし、必要に応じてデュアルSIMやWi-Fi併用で補うのが賢い選択です。
料金の安さは間違いなく「国内最強クラス」。楽天経済圏を活用できるなら、通信費の固定費を年間2〜3万円削減することも十分に可能です。
次回は、楽天モバイルを「実際に契約する手順とMNP乗り換えの注意点」を解説していきます。
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