結論:iPhoneで楽天モバイルを快適に使うには、eSIM開通の手順と初期設定(キャリア設定・5G/VoLTE・Rakuten Link)をきちんと押さえることが最重要です。
デュアルSIMを併用すれば安定性とコスパを両立しやすくなります。
一方で、Apple Watchセルラーの取り扱いや対象外番号などの注意点もあります。この記事では、申し込みから運用、トラブル対策までを一気に整理しました。
1. 対応機種とSIMの種類(まずはここから)
- 対応機種の確認:iPhone 12以降はおおむね5G/VoLTE/eSIMの条件を満たします。iPhone XR/XS世代もeSIM対応ですが、5Gは非対応です。中古・海外版は周波数やVoLTE仕様が異なることがあるため、購入前に確認してください。
- eSIM/物理SIMの選択:乗り換えの速さや取り回しはeSIMが有利です。SIMトレイを使う機種では物理SIMも選べますが、将来性や紛失リスクの低さを考えるとeSIMが実用的です。
- SIMフリー必須:他社端末を使う場合はSIMロック解除を済ませます。解除済み表記(SIMフリー)であればOKです。
2. eSIM/物理SIMの開通と初期設定
最短eSIMで開通(推奨)
- my 楽天モバイルにログインし、eSIMのプロファイルを発行します。
- iPhoneの設定 → モバイル通信 → モバイル通信プランを追加からQRコード読み取りまたは手入力で追加します。
- 追加後、データ通信に使う回線を楽天に設定します。デュアル運用の方は後述の優先設定を参照してください。
- 必要に応じてキャリア設定アップデートを適用し、再起動します。
eSIMはWi-Fi環境での作業が安定します。機種変更時は旧端末のeSIMを削除したうえで新端末に再ダウンロードします。
確実物理SIMで開通
- 端末の電源を切り、SIMトレイにカードを挿入します。
- 起動後にAPN/キャリア設定が自動適用されるか確認します。通信が安定しないときは再起動やネットワーク設定のリセットを行います。
- テザリング(インターネット共有)もこの段階で動作確認しておくと安心です。
3. 5G/VoLTE/テザリングの基本設定
- 5Gの選び方:5Gオートは消費電力と速度のバランスが良いです。電池持ちを重視するなら4G固定、速度重視の場面だけ5Gオンでも構いません。
- VoLTE:通常は自動で有効です。通話品質が不安定なときは4G固定+VoLTE確認で改善することがあります。
- テザリング:「設定 → インターネット共有」から名称とパスワードを設定します。会議や配信の直前はテザリングを切ると音声の上りが安定します。
4. Rakuten Linkの“無料”を正しく使う
- App StoreからRakuten Linkをインストールし、楽天IDでログインします。
- 通知・連絡先・マイクの権限はすべて許可してください。バックグラウンド更新もONにします。
- 日常の発信はLinkのダイヤル画面から行います。ホーム画面の既定電話アイコンをLinkに入れ替えるとミス課金を避けやすいです。
- 対象外番号(ナビダイヤル等)は標準通話に切り替わる可能性があります。企業の直通番号やチャット窓口をブックマークしておくと安心です。
海外発着信や一部の特番は条件が異なります。旅行や重要な連絡の前に最新案内を確認しましょう。
5. Apple Watchの注意点(セルラー/非セルラー)
GPSモデル(非セルラー)
iPhone経由のBluetooth/Wi-Fi接続で通知や通話を連携できます。iPhone側のLink/標準通話の設定を整えておけば、日常利用に十分です。
セルラーモデル
Apple Watch単体通信(ナンバーシェア等)の扱いはキャリア・時期によって条件が変わります。契約前に最新の公式案内で対応可否・料金・申込手順を確認してください。未対応の場合でも、iPhoneが近くにあれば通話・通知の連携は可能です。
6. デュアルSIMで“安定×コスパ”を両立する
主:楽天 / 副:他社
大容量を使う方は楽天をデータ主回線にします。地下や屋内で弱い地点は副回線へ手動切り替え。通話はLink中心、重要通話は標準へ切り替えると安心です。
主:他社 / 副:楽天
安定最優先なら大手/オンライン専用を主回線にし、楽天を“月末の保険”として使います。不足分を楽天で吸収すると固定費を抑えやすくなります。
7. よくあるトラブルと解決手順(iPhone)
データ通信が不安定
- 機内モードON→OFF、再起動を試します。
- 設定 → モバイル通信 → 使用する回線を一度オフ/オン。
- 設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → リセット → ネットワーク設定をリセットで改善することがあります(Wi-Fi再設定が必要)。
- 場所と時間を変えて再計測。混雑や屋内の影響がある場合はデュアルSIMやWi-Fiで回避します。
Linkの着信を逃す/発信が標準通話になる
- Linkに再ログインし、通知・マイク・連絡先の権限をすべて許可します。
- ホームの既定電話アイコンをLinkに変更して発信ミスを回避します。
- 対象外番号の可能性がある場合は、企業サイトで直通番号を確認します。
テザリングが不安定
- インターネット共有を一度OFF→ON。名称とパスワードを再設定します。
- 長時間は発熱で速度が落ちやすいです。USBテザリングや5GHz/2.4GHzの切替を試します。
8. 月末の“ムダゼロ”ルーティン
- データ使用量を確認し、上位帯に乗る直前ならWi-Fiへ切り替えます。
- Linkの通話明細をチェックして対象外番号の有無を見直します。
- アプリ更新・写真同期などの大容量通信は夜間Wi-Fiに回します。
- 家族割やキャンペーンの条件消化(Link初回通話など)を月内に完了させます。
9. 乗り換え前後で押さえておきたいこと
- 他社からの移行はMNPワンストップが便利です。eSIMなら当日開通しやすく、番号をそのまま使えます。
- 旧回線の二段階認証SMSを使っている場合は、解約前に認証先を切り替えます。
- 物理SIMは基本的に返却不要です。個人情報保護のためカットして廃棄し、eSIMは端末設定から削除します。
10. まとめ(最短チェックリスト)
- iPhoneの対応状況(5G/VoLTE/eSIM)とSIMフリーを確認しましたか?
- eSIMの発行〜追加をWi-Fi環境で実施しましたか?
- キャリア設定アップデート・再起動を行いましたか?
- Rakuten Linkの権限・通知・既定電話の設定を済ませましたか?
- デュアルSIMの優先回線・データ切替(許可/不許可)を決めましたか?
- 対象外番号の対処(直通番号/チャット窓口)をブックマークしましたか?
- テザリングの名称・パスワードと使い分け(USB/2.4/5GHz)を把握しましたか?
関連:
▶ 乗り換え(MNP)完全ガイド /
▶ Rakuten Link完全ガイド /
▶ デュアルSIM完全活用術 /
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本記事は一般的なiPhone運用ノウハウをまとめています。iOS/端末/サービス仕様の変更により画面や文言が異なる場合があります。作業前に実機の表示と最新の公式案内をご確認ください。
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