外国人が先に気づいた日本の絶景!穴場3選の真髄

「東京、京都、大阪はもう行った。次はどこに行こう」

そう考える外国人旅行者が、年々増えているのをご存じでしょうか。

定番ルートを一通り巡った旅行者たちは今、地方のローカルな日本へと目を向け始めています。

正直に言うと、その視線の先にあるのは、日本人にとって「普通の風景」だったりするんですよね。

城下町、大仏、茅葺き屋根の集落。

私たちにとっては当たり前すぎて、観光地としてあまり意識してこなかった場所です。

ところが海外向けの観光情報では、これらの場所が積極的に紹介され始めています。

この記事では、愛媛県大洲市、福井県の越前大仏、京都府の美山かやぶきの里という3カ所を紹介します。

読み終えるころには、「外国人はここを面白いと思うのか」という新しい視点が手に入るはずです。

そして次の日本旅行の行き先が、少し変わるかもしれません。

①愛媛県大洲市|伊予の小京都が持つ静かな魅力

大洲城と臥龍山荘が伝える城下町の空気

大洲市は「伊予の小京都」と呼ばれる城下町です。

中心にそびえる大洲城は、木造で復元された天守を持つ貴重なお城です。

肱川(ひじかわ)のほとりには、数寄屋建築(すきやけんちく:茶室のような繊細な意匠を持つ建築様式)の名園「臥龍山荘」もあります。

ぶっちゃけ、京都や松山ほど混雑していないのが最大の魅力だと思うんですよね。

静かな時間の中で、城下町をゆっくり歩けます。

英語では Ozu, Ehime と表記され、海外向けの観光情報でも紹介が進んでいます。

「城泊」という世界的にも珍しい体験

大洲城では、天守に一夜だけ宿泊できる「城泊」というプログラムがあります。

これはJNTO(日本政府観光局)の公式サイトでも Heritage Stays(歴史的建造物での宿泊体験)として紹介されている取り組みです。

日本国内に城泊ができるお城は、大洲城と長崎県の平戸城の2つしかありません。

甲冑や着物をまとい、鎧武者に迎えられて城主体験ができる、というかなり本格的な内容です。

これマジで、日本の歴史ファンにはたまらない体験だと思います。

1泊数十万円という価格帯ながら、海外の富裕層旅行者からの関心が高まっているんです。

城下町全体をホテルに見立てた「分散型ホテル」

大洲には、城下町に点在する古い建物をリノベーションした分散型ホテル(複数の建物をまとめて1つの宿泊施設として運営する形態)があります。

フロントと客室、レストランがそれぞれ別の歴史的建造物にあり、移動そのものがまち歩きになる仕組みです。

この宿泊施設は、かつて空き家が増えていた城下町を、地域と行政、民間が連携して再生させた取り組みの象徴でもあります。

英語ガイドによる街歩きツアーも用意されており、外国人旅行者を受け入れる環境が着実に整いつつあります。

道後温泉や松山だけが愛媛旅行だと思っていた人にとって、大洲は意外な選択肢になるはずです。

②福井県・越前大仏|知られざる日本一の大仏

奈良の大仏を超える高さ17mの迫力

福井県勝山市にある大師山清大寺(だいしざんせいだいじ)には、越前大仏という座像大仏があります。

高さは17mで、奈良の大仏(約14.7m)や鎌倉大仏(約11.3m)を上回る、屋内に安置された座像としては日本最大級の大きさです。

大仏殿の壁面には1281体もの小仏が並び、その空間全体が圧倒的なスケール感を持っています。

境内には高さ75mの五重塔もあり、これも日本一の高さを誇ります。

英語表記では Echizen Daibutsu(Echizen Great Buddha)と紹介されることが多いです。

写真や動画で見ると、その巨大さがよりダイレクトに伝わります。

なぜ日本人にはあまり知られていないのか

越前大仏は1987年に建立された、比較的新しいお寺です。

奈良の東大寺や鎌倉大仏のような長い歴史を持たないため、日本国内での知名度はそれほど高くありません。

この「歴史の新しさ」が、日本人にとっての注目度の低さにつながっている面があります。

一方で、地元の勝山市観光まちづくり会社によると、ここ数年で外国語のSNS投稿が目立つようになってきたそうです。

2021年に海外の旅行会社を招いたファムトリップ(現地視察ツアー)を実施したことがきっかけとなり、22年からは海外向けの発信を強化しています。

寺の関係者によると、ほぼ毎日どこかの国からの観光客が訪れるようになったといいます。

「巨大建築×仏教文化×写真映え」が揃う稀有な場所

越前大仏には、Buddha、Temple、Japanese cultureという、海外の旅行者が日本文化に求める要素が一度に揃っています。

加えて、圧倒的な建築スケールと、SNS映えする景観という現代的な魅力も兼ね備えています。

境内では、雲海のような幻想的な演出を施した特別観覧イベントも行われています。

「魔法のような体験」「圧巻の景色」といった感想がSNSに投稿されているのも、こうした取り組みの成果だと考えられます。

拝観料は大人500円と手頃で、気軽に訪れられるのも良いポイントです。

日本人がまだそれほど注目していない場所を、海外の旅行者のほうが先に見つけている典型例だと思います。

③京都府・美山かやぶきの里|もう一つの京都を体験する

清水寺や嵐山とはまったく違う農村の京都

京都と聞くと、清水寺、伏見稲荷、嵐山、祇園などを思い浮かべる人が多いはずです。

ですが京都府南丹市には、まったく違う表情の京都があります。

それが「美山かやぶきの里」です。

茅葺き屋根(かやぶきやね:ススキやわらなどの植物で葺いた伝統的な屋根)の民家が、山あいの集落に並んでいます。

50戸のうち39棟が茅葺き屋根という、全国でも珍しい景観です。

英語では Miyama Kayabuki no Sato として、海外の旅行メディアでも紹介され始めています。

今も人が暮らす「生きた農村」であること

美山かやぶきの里の最大の特徴は、テーマパークではなく、現在も住民が生活している集落だという点です。

畑仕事をする人の姿や、洗濯物が干された軒先など、暮らしの気配がそこかしこに残っています。

これこそが、外国人旅行者が求める「本物の日本の農村」なんですよね。

集落内には、かつての生活道具を展示する民俗資料館や、藍染め作品を集めた小さな美術館もあります。

茅葺き民家に実際に宿泊できる民宿も2軒あり、一泊してその空気を味わうことも可能です。

地元の観光まちづくり協会は、訪日客の増加を見据えて、英語や中国語の観光マップを刷新するなど受け入れ環境を整えています。

白川郷を知る旅行者が次に選ぶ農村風景

茅葺き集落といえば、世界遺産の白川郷を思い浮かべる人も多いはずです。

白川郷は年間172万人が訪れ、そのうち約38%が外国人観光客という、すでに世界的な知名度を持つ場所です。

一方で美山は、白川郷ほどの規模ではないものの、地元ガイドによる英語での集落散策ツアーが用意されています。

どちらが優れているという話ではありません。

白川郷を訪れたことがある外国人旅行者が、次に別の日本の農村風景を探したときの候補になっているのが美山なんです。

京都市内から日帰りで行けるアクセスの良さも、選ばれる理由の一つだと思います。

④なぜ外国人は日本人が見過ごす場所に惹かれるのか

「普通の風景」が特別な文化体験に変わる瞬間

大洲の城下町も、越前大仏も、美山の茅葺き集落も、日本人にとっては「昔からある風景」です。

正直、地元の人からすれば当たり前すぎて、観光地として意識してこなかった場所も多いはずです。

ですが海外から来た旅行者にとって、これらは初めて出会う日本文化そのものです。

古い町並み、お城、巨大な仏像、茅葺き屋根の農村。

どれも、教科書やガイドブックで見た「日本らしさ」を、生の体験として味わえる場所なんですよね。

この「見え方の違い」こそが、今回の3カ所に共通するポイントだと思います。

混雑していないこと、写真で伝わりやすいことの強さ

定番観光地は、混雑や行列といった課題を抱えていることが少なくありません。

一方で今回紹介した3カ所は、比較的ゆったりと過ごせる環境が残っています。

加えて、お城、大仏、茅葺き屋根といった被写体は、写真や動画で見たときのインパクトが強いという特徴もあります。

SNS時代の旅行者にとって、これは非常に重要な要素です。

「混雑していない」「絵になる」という2つの条件が揃っている場所は、海外向けの発信でも取り上げられやすい傾向があります。

地域住民の日常生活に触れられることも、大きな価値として評価されています。

日本人が今こそ知っておきたい「発見のヒント」

今回の3カ所に共通するのは、いずれも地元の観光協会やJNTOなど、公的な発信元が英語での情報発信を進めているという点です。

「なんとなく海外で人気らしい」ではなく、事実として受け入れ環境が整いつつあるんです。

これは裏を返せば、日本人自身がまだ気づいていない観光資源が、国内にたくさん眠っているということでもあります。

外国人旅行者の視点は、いわば「日本再発見」のヒントなんですよね。

次にどこへ旅行しようか迷ったとき、外国人が注目しているエリアを調べてみるのも面白いと思います。

思わぬ場所に、新しい旅の魅力が見つかるかもしれません。

⑤旅の計画に役立つ基本情報まとめ

アクセスと訪れやすい季節

大洲市へは、松山空港から車や電車で約1時間ほどでアクセスできます。

越前大仏がある福井県勝山市へは、えちぜん鉄道の勝山駅からタクシーで約5分です。

美山かやぶきの里へは、京都市内から車で1時間前後というアクセスの良さがあります。

いずれも四季を通じて楽しめますが、特に紅葉や雪景色の季節は、それぞれの土地ならではの表情を見せてくれます。

訪れる前には、最新の営業時間や料金、アクセス方法を公式サイトで確認しておくと安心です。

体験・ツアーを事前予約するメリット

大洲の城泊や英語ガイドツアー、美山の集落散策ツアーは、いずれも事前予約が必要です。

特に大洲城の城泊は、受け入れ人数が限られているため、早めの予約がおすすめです。

越前大仏の特別観覧イベントも、開催日程が決まっているため事前チェックが欠かせません。

事前に予約しておくことで、当日スムーズに現地の体験を楽しめます。

外国人旅行者にとっても、日本人読者にとっても、計画的な旅がより満足度の高い体験につながります。

3カ所を組み合わせた旅程の考え方

今回紹介した3カ所は、地理的に離れているため、1回の旅行ですべてを回るのは現実的ではありません。

四国方面なら大洲、北陸方面なら越前大仏、京都観光の延長なら美山、というように目的地を絞るのがおすすめです。

例えば京都旅行の中に美山を1日組み込む、というプランなら比較的取り入れやすいはずです。

定番観光地からの移動時間が長すぎない場所を選ぶことで、無理のない旅程が組めます。

Japan hidden gems、Japan off the beaten pathといったキーワードで検索している海外の旅行者にも、こうした組み合わせ方は参考になるはずです。

まとめ

大洲市、越前大仏、美山かやぶきの里。

この3カ所に共通するのは、日本人にとって「普通の風景」が、海外の旅行者には特別な文化体験として映っているという事実です。

古い町並み、巨大な仏像、茅葺き屋根の農村。

どれも当たり前すぎて見過ごしてきた景色に、実は大きな価値が眠っています。

次の日本旅行では、東京・京都・大阪のさらに先へ足を延ばしてみませんか。

外国人旅行者の視点を借りることで、私たち日本人自身も、まだ気づいていない日本の魅力に出会えるはずです。

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