
ハイネケン(Heineken)のビールと言えばその存在を知らない人は少ないだろう。
オランダに本社を置くハイネケンは世界170カ国以上で販売される。そしてそのシェアなんと世界第3位。グリーンのボトルに鮮やかな赤い星印のそのラベルは鮮明で、強く印象に残っている人も多いだろう。
ここ日本でもキリンとの合弁会社を設立し、飲食店でも広く提供されている。最近では普通に酒屋さん、スーパーでも購入できるようになったのだ。
その世界で大人気のハイネケンビールのオランダ工場。今は博物館になっているが見学してきた。
一言で言うと「ビールのテーマパーク」だ。そしてその凄さ、懲りように驚かされたのだ。これでもか、これでもかと続くもてなしに感動しつつ、博物館を出る頃にはより一層ハイネケンビールが好きになったのだ。
この博物館に行くだけでハイネケンの全てが分かる。当然ながらそんな創りになっている。
ハイネケンの歴史、醸造過程、企業の社会貢献、そして試飲もあるのだ。
有料の博物館ではあるが、その内容、クオリティに驚かされるだろう。
それではどんな感じであったかご紹介したい。
エントランス(チケット購入)

冒頭の写真がハイネケン博物館の外観だ。正面エントランスを入るとすぐにチケット売り場だ。
そこまで広くないので迷うことはないだろう。
しかし伺ったのが平日だと言うのにこの混み様。ほとんどがオランダ外からの訪問者のようであった。

チケットを買うにも行列が。しかし、サクサク処理してくれるのでそこまで待つことはない。
チケット料金

入場料金(チケット料金)は18ユーロ。後述するが、博物館見学+ビールの試飲+お土産も付くので高くはない。むしろ安いくらいだ。
チケット代金はキャッシュのほか、クレジットカード決済もできるので安心して欲しい。
早速、博物館内部へ

すでにスタート地点からカッコいい。これからの展示内容に心高鳴るのだ。

照明が若干落とされたスペース。まず最初にハイネケンの歴史について学ぶことになる。

BARスタイルに設計されたシアターで、ハイネケンの歴史が上映されていた。
Wi-Fi(フリー)
館内はフリーのWi-Fiが飛んでいた。これは旅行者にはありがたいサービス。
展示

展示施設、展示内容のクオリティには本当に驚かされる。特に映像の手の入れようには頭が下がる思いなのだ。
ここからは写真多様で展示内容をご紹介していきたい。

初期のハイネケンボトル(瓶)。見るからに“あじ”がある。こういうディスプレイ一つ一つがシックでカッコいいのだ。

ハイネケンLogoの変遷。てっきり最初から赤い星印が使われていると思ったが、そうではなかったようだ。

おなじみのハイネケンラベル。日本のBARでもよく見かけるサインなのだ。緑をベースに赤のラインが映える。

水、麦、ホップ、ビールに必要な要素の紹介だ。

どでかい醸造タンクが並んでおり、圧巻。ピッカピカのタンク(銅製?)が目にも眩しい。

麦とホップの紹介。そしてそれぞれ抽出したものが頂け、試してみた。
「ほのかに甘い」のだ。お米もそうだが、穀物特有の甘さが口いっぱいに拡がるのだ。

昔は馬車でビールを運んでいたという紹介で、実際に馬が何頭もいたのだ。
どさんこっぽい体型だ。
試飲(1回目)

中間地点あたりで1回目の試飲が行える。
ひとしきりお兄さんの説明を受け、皆で乾杯。

ハイネケンの赤い星カウンターで提供されるビールは鮮やか。

説明の中で、泡の細かさを力説していたが確かにその通り。キメ細かいのが見て取れる。
最高の状態のハイネケンビールなのだ。

皆で乾杯。見ず知らずの海外の方と乾杯するのは気持ちいい。

その後はハイネケンのCMを何種類も見させて貰った。この部屋は暗くなっているので眠ってしまわないように注意が必要だ。

ボトリング過程の紹介だ。目の前で次々とボトリングされる様は爽快。

ハイテクなマシンでボトリングされていく。

品質管理もバッチリだ。

ここからはハイネケンにまつわるツールや企業姿勢が展示されている。
さすが、ヨーロッパ。サッカーとの関わりも多く展示がなされていた。

この自転車で実際配達を行っているのだろうか。

どれくらい上手くビールを注げるか挑戦できるマシン。
意外と泡を残すタイミングが難しいのだ。

UEFA-CHAMPION LEAGUEのディスプレイ。

有名選手のサイン入りユニフォームがズラリ。
ここはサッカーミュージアム!?そう思わせるほどの内容だった。

アナログのサッカーゲーム。実際に遊ぶことも可能だ。

デジタルのサッカーゲーム。実際遊ぶことも可能だし、遊んでいる。

ここはチャンピオンズリーグのピッチ上なのか?本当に吸い込まれるような内容だ。

実際のベンチまで再現。

ボトルの変遷がここでも紹介されていた。
試飲(2回目)

さぁお待ちかねの試飲だ。

実はチケット購入時にリストバンドを一緒に貰うことができ。

そこには3つのコインが引っ付いているのだ。

ミドリのコイン2つで、ハイネケン・エクストラ・コールド1杯もしくはハイネケン・ラガー2杯を頂くか選択できるのだ。
ちなみにもう一つの白いコインは出口でお土産と交換できる。

私はエクストラ・コールドを頂いた。

カメラで反応してデジタルコースターが。

ビールが提供されるカウンターもミドリと黒でカッコいい。
この博物館で何度、カッコいいと言ったであろうか。

最後にはハイネケンオリジナルのグッズショップが。
お土産に買って買えるのもありだろう。
いやー。知識も、お腹もいっぱいのハイネケン博物館であった。
1時間半程度の滞在であったが、ゆっくり回ると2時間以上は必要な施設であろう。それだけ内容が充実しており、素晴らしいのだ。そしてなにより広大な博物館なのだ。
これだけの企業姿勢を打ち出してPRしてくるハイネケンビール。さすがだ。
これでまた一つ、ハイネケンビールが好きになったのだ。
是非、オランダアムステルダムに行く機会があればハイネケン博物館へ。きっとあなたを大満足させるはずだ。

ちなみに出口で交換するお土産はハイネケングラス。これまた最後のカッコいい。
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