上司の奢り飲み会がしんどい理由|愚痴と昔話の聞き役になった夜

暮らし記
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「今日は俺が出すからさ。」

その一言で始まる上司主催の飲み会。表向きはありがたいはずなのに、なぜか帰り道でどっと疲れている。そんな経験、ありませんか。

話の中心は会社への愚痴。そして何度も聞いた“昔はこうだった”という話。あなたは相づちを打ち、笑い、共感し、空気を壊さないように振る舞う。でも心のどこかで、こう思ってしまうんです。

「これって、本当に部下のための時間なんだろうか?」

この記事では、上司の奢り飲み会で“聞き役”になったときに感じるモヤモヤを、きれいごと抜きで言語化します。読んだあとに少しでも心が軽くなるように、対処の考え方までまとめます。

上司の奢り飲み会が「しんどい」と感じる正体

奢りでも疲れるのは「お金」と「心理負担」が別だから

奢ってもらっているのに疲れる。これ、罪悪感を持つ必要はありません。理由はシンプルで、金銭的負担心理的負担は別物だからです。

上司が払ってくれることで財布は助かる。でも、その時間の空気づくりや会話の受け止めは、あなたの心が支払っています。

特に、愚痴や昔話が中心だと、部下は「場を壊さない」ことを最優先にしがちです。笑っておくべきか、うなずくべきか、同調すべきか。小さな判断の連続が積み重なると、帰り道で一気に疲れが出ます。

「一方向の会話」は、聞き役を静かに消耗させる

愚痴と昔話が中心の飲み会は、構造的に放出型になりやすいです。

  •  上司が話す
  •  部下が聞く
  •  部下が共感する
  •  上司が気持ちよくなる

この流れだと、双方向の対話ではなく「発散の場」になります。部下にとっては、参加しているというより“受け止め役”として拘束されている感覚に近いです。

人は、自分が関われない時間に長くいると疲れます。自分の意見も悩みも扱われないのに、相手の感情だけは処理し続ける。これがしんどさの核心です。

未来に繋がらない話は「時間の投資」にならない

昔話や武勇伝は、語る本人には意味があります。過去の成功体験を思い出すと、自分の価値を再確認できますからね。

ただ、聞く側のあなたにとってはどうでしょうか。

  •  明日の仕事に活かせるか
  •  自分の評価が上がるヒントになるか
  •  行動が変わる学びがあるか

多くの場合、「そこまでではない」と感じるはずです。つまりその時間は、あなたにとって未来投資になっていない。それを脳が察知しているから、モヤモヤが残るのです。

愚痴と昔話が中心の飲み会が生む「モヤモヤ」

上司の愚痴は、部下にとって「処理不能な情報」

上司が愚痴を言うと、部下は反射的に共感しがちです。否定すると角が立つし、沈黙すると空気が悪くなる。だから笑ったり、うなずいたりして、その場を成立させます。

でも実際は、上司の愚痴は部下にとって扱いづらい情報です。

  •  それを聞かされて自分はどうすればいいのか
  •  会社の先行きが不安になる
  •  上司も解決できていない無力感が残る

愚痴は「感情の発散」としては成立しますが、聞き手側は具体的なアクションに落とせません。だから疲れるし、後味が悪くなります。

昔話は「今の自分」を置き去りにしやすい

昔話の何がつらいかというと、あなたの“今”が置き去りになることです。

「昔はこうだった」「昔はもっと大変だった」と言われると、今の悩みが軽視されたように感じることがあります。上司に悪気がなくても、部下は「自分の困りごとは重要じゃないのかな」と受け取ってしまう。

結果として、心の距離が広がります。飲み会で距離を縮めるどころか、静かに離れていく。これも“しんどい”の大きな要因です。

「共感の強制」は、部下のメンタルを削る

聞き役がつらいのは、相づちを打つだけじゃないからです。部下はしばしば、上司の話に共感している風を求められます。

気持ちが乗らない話にも、うなずき、笑い、時には「わかります」と言う。これは小さな自己否定の積み重ねになりやすいです。

「合わせ続ける」ことは、短時間なら処世術。でもそれが毎回だと、確実に消耗します。

それは上司の「見栄」なのか?

見栄というより「承認欲求」と「ストレス発散」の混合かもしれない

「奢るのは見栄じゃないの?」という疑問。あなたがそう感じるのも自然です。

ただ、現実には見栄だけでなく、承認欲求ストレス発散が混ざっていることが多いです。

  •  昔すごかった自分を再確認したい
  •  不満を吐き出して楽になりたい
  •  奢ることで立場を保ちたい

本人は無意識の場合も多いです。悪意があるとは限りません。でも、結果として部下が消耗しているなら、構造としては問題です。

「奢り=優しさ」とは限らない

奢ってくれること自体はありがたい。でもそれが「優しさ」かどうかは別問題です。

優しさは、相手の状態を見て設計されます。たとえば少人数で、話を聞き、明日以降のフォローに繋げる。そういう流れなら、奢りは“投資”になります。

一方で、愚痴と昔話の会で「俺が払うから」と言われても、部下は「対価」として聞き役を背負わされている感覚になりがちです。ここに違和感が生まれます。

本質は「奢ること」ではなく、時間で信頼が増えたか

飲み会の価値は、支払いではなく結果で決まります。

その時間で、信頼が増えたのか。心理的安全性が高まったのか。部下が前向きになれたのか。

もし何も残らないなら、それはイベントです。もし何かが残るなら、それはマネジメントです。あなたのモヤモヤは、その“成果のなさ”を正確に感じ取っているサインです。

聞き役に徹した夜の「しんどさ」を減らす考え方

個人攻撃にせず「状態」を観察する

上司に対して「この人はダメだ」と断罪すると、あなたの心が余計に荒れます。

代わりに、こう捉えてみてください。

  •  今この人は承認が欲しい状態なんだな
  •  安全に愚痴を言える場所が少ないのかもしれない

観察モードになると、巻き込まれにくくなります。感情の距離を少し取れるだけで、消耗はかなり減ります。

「役割」として割り切り、帰宅後に切り替える

聞き役を完全にやめるのが難しい場面もあります。だからこそ、割り切りが効きます。

「今日は仕事の一部として場を整えた」と整理して、帰宅後は意識的に切り替える。おすすめは、帰り道に短くメモすることです。

  •  今日の飲み会で消耗したポイント
  •  次回はここだけ守る(例:深い共感はしない)
  •  自分の予定を優先するライン

言語化すると、飲み会があなたの中で“終わります”。終わらせる力があると、引きずりにくくなります。

将来の自分のために「反面教師データ」として残す

将来あなたが上の立場になったとき、この経験は確実に役立ちます。

飲み会を開くなら、こんな設計ができます。

  •  少人数で回す(3〜4人)
  •  過去より未来の話を増やす
  •  愚痴ではなく「どうする?」に変える
  •  翌日、何か一言フォローする

奢ることが価値ではありません。意味を残すことが価値です。あなたが抱いた違和感は、未来のマネジメントのヒントになります。

まとめ|奢り飲み会でモヤモヤするのは自然な感覚

上司が奢る飲み会でも、愚痴と昔話が中心で、あなたが聞き役に徹するだけなら、しんどく感じて当然です。

奢ってもらったかどうかは本質ではなく、その時間が未来に繋がったか信頼が増えたかが重要です。

あなたのモヤモヤは、わがままでも甘えでもありません。ちゃんと“構造の違和感”を感じ取れている証拠です。

そしていつか、あなたが場をつくる側になったとき。この夜の経験は、必ず「違う設計」に繋がります。あの夜の疲れは、未来のあなたの武器になります。

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