マイナンバーカード紛失時の再発行手続き完全ガイド

暮らし記
スポンサーリンク

マイナンバーカードは身分証明とオンライン行政手続きを一枚でこなせる便利なツールですが、財布やスマホと同じく紛失リスクはゼロではありません。

日本全国で年間数万件の紛失・盗難が報告されており、特に2025年はカード交付から丸10年を迎える層が多く、紛失相談が増加すると予測されています。

本記事ではカードを失くした直後の緊急対応から再発行完了後のセキュリティチェックまで、初心者でも迷わず進められるよう手順を体系的に解説します。

紛失に気づいたら最初に取るべき行動

1. コールセンターへ一時停止連絡

マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)は24時間365日対応しており、カードが手元にないと気づいた瞬間に電話すればICチップと電子証明書を即時停止できます。

この段階でカードを拾った第三者が悪用するリスクを大幅に減らせます。

2. 最寄りの警察署・交番で紛失届を提出

警察署では紛失届(遺失物届出)を提出し、受理番号を発行してもらいます。再発行申請時に必要な書類として自治体が受理番号の提示を求めるため、必ず控えておきましょう。

3. 公的個人認証サービスポータルで電子証明書失効を確認

パソコン環境があれば公的個人認証ポータルサイトから失効状態を検索できます。失効済みであれば利用者証明用・署名用電子証明書は無効化されているため、e-Taxやマイナポータルへの不正ログインは防止できます。

再発行に必要な書類と費用

本人確認書類

顔写真付きの運転免許証、パスポート、在留カードなどを1点提示するか、健康保険証と年金手帳など顔写真なし2点を組み合わせて提示します。いずれも原本が必要で、コピーは不可です。

紛失届の受理番号または受理証明書

警察で発行される受理番号をメモしておくか、遺失物届出証明書を取得して窓口で提出します。

証明書発行には手数料がかかる自治体もあるため、受理番号だけで申請できるか事前に市区町村へ確認すると無駄がありません。

再発行申請書と再発行手数料

市区町村窓口で配布される「個人番号カード交付申請書 再発行用」に記入し、証明写真(縦4.5cm×横3.5cm)を貼付します。

カード本体再発行手数料が1,000円、電子証明書再発行手数料が200円の合計1,200円が原則ですが、自治体によっては減免措置があるため要確認です。

再発行申請から受取までの流れ

窓口申請

必要書類を持参し、本人が市区町村窓口で申請します。

代理人申請も可能ですが、委任状のほか本人の本人確認書類コピーが追加で必要になります。

交付通知書の到着

申請後3〜4週間で自治体から「個人番号カード交付通知書・電子証明書発行通知書」が転送不要の簡易書留で届きます。

到着したら、交付窓口に本人が出向きカードを受け取ります。

受取時に行う暗証番号設定

署名用電子証明書(英数字6〜16桁)、利用者証明用・住民基本台帳用・券面事項入力補助用電子証明書(数字4桁)をその場で再設定します。

以前と同じ暗証番号を再利用する場合、なりすまし防止のため第三者に推測されにくい組み合わせになっているか確認しましょう。

再発行後に必ず行うべきセキュリティチェック

マイナポータルでログイン履歴を確認

マイナポータルに新しいカードでログインし、ログイン履歴と登録窓口の操作履歴を確認します。

不審なアクセスがあれば、自治体に問い合わせの上で改めて証明書失効や暗証番号変更を行ってください。

マイナポイントや公金受取口座の登録状況を確認

紛失前にマイナポイントや給付金受取口座連携を行っていた場合、連携が継続しているかを確認し、必要に応じて再登録します。

とくに公金受取口座はセキュリティ観点からワンタイムパスワード認証が導入されているため、再設定手順を把握しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1:一時停止後にカードが見つかったらどうする?

市区町村窓口で一時停止解除手続きを行えば継続利用できますが、拾得者が暗証番号を試行してロックが掛かった場合は解除に時間がかかることがあります

Q2:再発行の有効期限はどうなる?

カード本体は交付日から10回目の誕生日まで、電子証明書は5回目の誕生日までが新たな有効期限になります

Q3:オンライン申請はできる?

紛失・再発行手続きは本人確認を要するためオンライン完結はできません。必ず窓口で申請します

Q4:カードが盗難被害に遭った場合も手順は同じ?

基本的には同じですが、警察への届出は「盗難届」扱いとなります。被害届受理番号を窓口に提出してください

まとめ

マイナンバーカードを紛失した際は迅速な一時停止と警察への届出が最優先です。

その後、市区町村窓口での再発行申請を行い、交付通知書を待って受取に向かいます。

再発行後はログイン履歴や連携サービスをチェックして、安全な状態を確認してから日常利用に戻りましょう。いざというときの手順を理解しておけば、マイナンバーカードの利便性を安心して享受できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました