住宅ローンで大人気なのは住信SBIネット銀行ですね。
金利が低く、団体信用生命保険(団信)と8疾病保障が無料で付帯するのが魅力で今、大注目のネット銀行。
金利やもしもの時の保障だけでなく、繰上げ返済も1円単位で何度でも手数料無料など、ネット社会の恩恵を最大限に活かしているのが特徴です。
そんな中、住信SBIネット銀行の「通期引下げプラン」と「当初引下げプラン」の違いが良く分からないという声をよく耳にします。
と言うわたしも先日までその一人でした。今回、住信の営業の方に聞く機会がありスッキリしました。
結論から先に言うと、変動金利で借りたい方は「通期引下げプラン」。固定金利で借りたい方は「当初引下げプラン」という考えで間違いないです。
同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
早速ご説明しましょう!
通期引下げプランと当初引下げプランの違い
まず、通期引下げプランと当初引下げプランの金利(2016年4月借入れの場合)をご覧ください。
※金利は毎月変動しますので、最新はこちら(公式HP)でご確認下さい
基準金利に対し、それぞれ引下げ幅が設定されており、実際適用されるのは「借入れ金利」の部分となります。
また、固定金利特約タイプはその期間、金利は固定となり、同じ年数であれば当初引下げプランの方が断然お得となります。
ただ、特約期間終了後(固定期間終了後)の期間については通期引下げプランよりも引下げ幅が少なくなることはデメリットになります。
通期引下げプラン | 当初引下げプラン | |||||||
金利タイプ | 基準金利 | 借入金利 | 基準金利からの引下げ幅(当初特約期間) | 基準金利からの引下げ幅(特約期間終了後) | 借入金利 | 基準金利からの引下げ幅(当初特約期間) | 基準金利からの引下げ幅(特約期間終了後) | |
変動金利タイプ | 年 2.775 % | 年 0.618 % | 年 –2.157 % | 固定選択時年 -1.25 % | 年 1.025 % | 年 -1.75 % | 固定選択時年 -0.65 % | |
固定金利特約タイプ | 2年 | 年 2.38 % | 年 1.13 % | 年 -1.25 % | 変動選択時年 -1.5 % 固定選択時年 -1.25 % | 年 0.35 % | 年 -2.03 % | 年 -1.75 %(固定選択時 年 -1.15 %) |
3年 | 年 2.43 % | 年 1.18 % | 年 0.50 % | 年 -1.93 % | ||||
5年 | 年 2.47 % | 年 1.22 % | 年 0.51 % | 年 -1.96 % | ||||
7年 | 年 2.39 % | 年 1.14 % | 年 0.74 % | 年 -1.65 % | 年 -0.65 % | |||
10年 | 年 2.34 % | 年 1.09 % | 年 0.69 % | |||||
15年 | 年 2.65 % | 年 1.40 % | 年 1.00 % | |||||
20年 | 年 3.56 % | 年 2.31 % | 年 1.03 % | 年 -2.53 % | ||||
30年 | 年 3.67 % | 年 2.42 % | 年 1.37 % | 年 -2.3 % | ||||
35年 | 年 3.70 % | 年 2.45 % | 年 1.40 % |
どちらを選ぶべきか?
どちらがお得か!?という議論であれば一生答えはでないでしょう。
ただ、冒頭に書いたように全期間固定金利で借りたい方は「通期引下げプラン」には全くメリットがなく「当初引下げプラン」を選択することで間違いありません。
一方、取りあえずは今の低金利の恩恵に預かりたい。金利が上昇傾向になった場合、「固定金利」に切り替えるという考えであれば、特約期間終了後の下げ幅が「当初引下げプラン」よりも大きい「通期引下げプラン」を選ぶべきです。
※一瞬、当初引下げプランの2、3、5年の金利のほうが低いんじゃないの!?と思われますが、その後の引下げ幅が少なく、トータルでみると損になってしまいます。
しつこいですが、まとめるとこの様になります。
- 全期間固定金利で借りたい場合は、当初引下げプラン
- 変動金利で借りたい場合は、通期引下げプラン
これだけ覚えておけば間違いありません。
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