NotebookLMで爆速スライド作成術|資料作りを自動化する方法

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プレゼンのたびに「スライド作成に時間がかかりすぎる…」「内容は頭にあるのに、PowerPointやGoogleスライドに落とし込むのがつらい…」と感じていませんか。

最近は生成AIが一気に進化し、メモや情報整理に特化したNotebookLMをうまく使うことで、スライド作成の手間を大きく減らせるようになってきました。

とはいえ、「NotebookLMって何?」「どうやってスライド作成に活かせばいいの?」という方も多いはずです。AIに丸投げしてしまうと、内容が浅くなったり、自分の言葉ではないスライドになってしまうのも心配ですよね。

この記事では、初心者の方にもわかりやすいように、NotebookLMを使ってスライド作成を効率化する具体的なステップを解説します。準備の仕方から、アウトラインの作り方、Googleスライドなどへの反映方法、注意点や活用事例まで一通りカバーします。

読み終わるころには、「まずNotebookLMで下書きを作ってから、仕上げだけ自分で整える」という流れがイメージできるはずです。日々の会議資料や勉強会のスライドを、もっとラクに・速く作りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

NotebookLMとは?スライド作成に向く理由

NotebookLMの基本機能と特徴をおさらい

NotebookLMは、一言でいうと「情報をまとめて、AIと一緒に考えるためのノートツール」です。自分のメモや文章、PDF資料、Webから集めたテキストなどをノートブックとして登録し、その内容をもとにAIに質問したり、要約や整理をしてもらえます。

ポイントは、単なるチャットAIではなく、自分が入れた資料を前提に会話できることです。たとえば、社内マニュアルや過去の議事録、ブログ記事の草稿などを読み込ませておくと、「この内容を新人向けにまとめて」「3枚のスライドになるように構成して」といった指示がしやすくなります。

また、NotebookLMは「ノートごと」に会話の文脈を管理してくれるので、スライドごと・プロジェクトごとにノートを分けておけば、テーマごとのアイデア出しや構成づくりに集中しやすいのも特徴です。頭の中だけで考えるより、AIと対話しながら形にしていく感覚に近くなります。

NotebookLMがスライド作成に強いシーン

スライド作成で一番時間がかかるのは、「何を・どんな順番で・どこまで説明するか」を決める段階です。NotebookLMは、この構成づくりの部分を強力にサポートしてくれます。たとえば次のようなシーンで力を発揮します。

ひとつ目は、資料の要点整理です。長いレポートや複数の資料を読み込ませて「30分のプレゼン用に要点を5つに絞って」「初心者向けに噛み砕いて」と指示することで、スライドに載せるべき骨組みが見えてきます。

ふたつ目は、ターゲット別の言い換えです。同じ内容でも、経営層向け・現場メンバー向け・顧客向けで伝え方は変わります。NotebookLMに「経営層向けの資料にしたい」などと伝えると、相手に合わせた表現や切り口の案を出してくれるので、そのままスライドタイトルや見出しに転用できます。

人間の役割とAIの役割を分けて考える

NotebookLMをスライド作成に使うとき、大事なのは「全部AIに任せない」ことです。AIは情報整理や言い換えは得意ですが、「何を一番伝えたいか」「どこで感情を動かしたいか」といった部分は、やはり人が決める必要があります。

おすすめは、まず自分で「このプレゼンのゴールは何か」「相手にどんな行動をしてほしいか」をざっくり言葉にしておき、それをNotebookLMに共有するやり方です。そのうえで、構成案やスライドごとのメモはAIに出してもらい、人が取捨選択・修正するイメージです。

こうして役割を分けておくと、「AIの文章をそのまま読まされている」感じのスライドになりにくくなります。AIはあくまで優秀なアシスタントとして使い、最終的な決定権は自分が持つ、というスタンスで付き合っていくのがコツです。

NotebookLMでスライド作成を始める準備

NotebookLMのノートブックをスライド用に作る

まずは、スライド用のノートブックをひとつ作りましょう。テーマごとに「営業会議_2025Q1」「社内勉強会_NotebookLM入門」など、後から見てすぐ分かる名前を付けておくと便利です。

スライドのもとになる情報がすでにある場合は、そのテキストをノートに貼り付けたり、要点だけをまとめたメモを書き込んでおきます。まだ下書きがなく、頭の中のアイデアだけという場合は、「このプレゼンで話したいこと」を箇条書きにしてからNotebookLMに読み込ませるイメージです。

ポイントは、「きれいな文章でなくても良いから、とりあえず材料を集めておく」ことです。NotebookLMはラフなメモからでも、構成や言い回しを整えるのが得意なので、まずは気楽に素材を放り込んでいきましょう。

元資料のインポートと整理のポイント

既存の資料がたくさんある場合は、NotebookLMのノートに詰め込みすぎないよう注意が必要です。あまりに情報量が多いと、AIの回答がぼんやりしてしまい、スライド作成の方向性が見えづらくなることがあります。

おすすめは、テーマごとに「コアになる資料」だけを選んでノートに入れ、それ以外は別ノートに分ける方法です。たとえば、プロジェクト全体の報告なら、「目的・成果・課題・今後の方針」が書かれた資料だけをまず入れて、細かいログやメール文はサブノートに分ける、といったイメージです。

こうして情報の粒度をそろえておくと、NotebookLMがプレゼン向けに整理しやすくなり、アウトラインの質も上がります。ノート名やコメントで「これは経営層向け」「これは技術メンバー向け」などとメモしておくと、後から自分が迷わなくて済みます。

プロンプト例:NotebookLMへの指示の出し方

NotebookLMにどう指示すれば、スライド作成に役立つアウトプットが出てくるのでしょうか。コツは、ゴール・対象・制約条件の3つをセットで伝えることです。たとえば次のようなプロンプトが使えます。

「このノートの内容をもとに、初心者向けの勉強会スライドを作りたいです。時間は30分で、相手は社内の非エンジニアです。タイトル案と、10枚以内のスライド構成案を作ってください。」

さらに、「1枚ごとに『スライドタイトル』『箇条書き3〜5個』『話すときのポイント』も出してください」と条件を足すと、そのままGoogleスライドにコピペしやすい形で返ってきます。最初はテンプレ的でも良いので、自分なりの「スライド作成プロンプト」を持っておくと効率がグッと上がります。

NotebookLMを使ったスライド構成づくりのコツ

プレゼンのゴールと聞き手を言語化して共有する

良いスライドは、内容の前にゴール設定から始まります。NotebookLMにいきなり「スライドを作って」と指示する前に、自分の頭の中を整理しておきましょう。具体的には、次の3点を書き出してノートに入れてしまうのがおすすめです。

①プレゼンの目的(例:新サービスの社内理解を深める)
②聞き手(例:営業部のメンバー、ITに詳しくない人が多い)
③聞き手にしてほしい行動(例:商談で3つのポイントだけ話してもらう)

この3つをメモしてから、「上のゴールをもとに、スライド構成案を作ってください」とNotebookLMにお願いすると、相手や目的に合った提案をしてくれやすくなります。人にプレゼンの相談をするのと同じ感覚で、まずは状況を説明してあげるイメージです。

アウトラインを自動生成させてから削る・並べ替える

ゴールを共有したら、次はアウトライン(目次)をNotebookLMに作ってもらいます。ここでは「まずAIに広く案を出してもらい、あとから削る」という発想が大事です。最初から完璧な構成を人力でひねり出す必要はありません。

たとえば、「全体で15枚以内、導入・本編・まとめの3部構成でアウトラインを作ってください」と条件を伝えると、タイトル候補と章立てが返ってきます。その中から「これはいらない」「これは順番を入れ替えたい」と感じた部分を、人が判断して調整します。

AIのアウトラインをそのまま採用するのではなく、自分の経験や現場感覚を足し引きすることで、説得力のある順番になっていきます。この「AIが叩き台、人が編集長」のスタイルに慣れてくると、構成づくりの時間はかなり短縮されます。

スライド1枚ごとのメモと話すポイントを作る

アウトラインが固まったら、いよいよ各スライドの中身です。ここでもNotebookLMに、「スライド1枚ごとに『タイトル』『箇条書き』『話すポイント』を書き出してください」とお願いしましょう。

このとき、「箇条書きは3行以内」「専門用語はなるべく避けて平易な言葉で」など、スライド作成のルールも一緒に伝えるのがポイントです。そうすると、あとでGoogleスライドやPowerPointに貼り付けても、そのまま使いやすいテキストになります。

さらに、「このスライドでは、聞き手にどんな感情になってほしいか」もNotebookLMに聞いてみると、補足説明や例え話のヒントが得られます。スライドには短いフレーズだけを載せて、細かい説明はNotebookLMが出してくれた「話すポイント」を自分用メモにする、という使い方もおすすめです。

NotebookLMとGoogleスライドなどの連携・活用術

Googleスライドへコピペするベストプラクティス

NotebookLMで構成やテキストを作ったら、次はGoogleスライドやPowerPointに反映していきます。基本はコピペでOKですが、少しコツを押さえておくと作業がぐっと楽になります。

まず、NotebookLM側で「スライド1枚ごとに区切ったテキスト」を作ってもらいましょう。たとえば、「スライド1」「スライド2」と番号付きで、タイトルと箇条書きがまとまっている状態にします。こうしておけば、スライドソフト側でも1スライド=1ブロックとして貼り付けやすくなります。

また、最初はフォントやデザインを気にしすぎず、テキストだけどんどん流し込むのがおすすめです。見た目を整えるのは最後にまとめて行ったほうが、内容の修正に頭を使えるからです。NotebookLMで作った文章も、読み上げながら不要な言葉を削っていくと、すっきりしたスライドになります。

画像・図表のアイデアをNotebookLMに出してもらう

スライドはテキストだけでなく、図解やイラストが入ると一気に伝わりやすくなります。とはいえ、「どんな図にすればいいか思いつかない…」ということも多いですよね。そんなときもNotebookLMに相談してみましょう。

たとえば、「このスライドの内容を図で表現するとしたら、どんな図が良いですか? 3パターン教えてください」と聞くと、「3ステップのフローチャート」「現在と未来を左右に並べた比較図」など、具体的な案を出してくれます。

図そのものは自分で作る必要がありますが、どんな構造の図を描けば伝わるかを考える時間は大幅に減らせます。さらに、「この図を言葉だけで説明するときのトーク例も教えて」とお願いすれば、口頭説明のイメージも整えやすくなります。

テンプレ化して次回のスライド作成を楽にする

一度NotebookLMでうまくスライド作成ができたら、そのときのプロンプトやノートの構成を、次回以降のテンプレートにしておきましょう。具体的には、次のような要素をまとめておくと便利です。

・ゴールと対象を整理する質問リスト
・アウトライン作成用のプロンプト例
・1枚ごとのスライド構成フォーマット(タイトル/箇条書き/話すポイント)

これらを1つのノートに「スライド作成テンプレ」として保存しておけば、新しいテーマのプレゼンでも、同じ型に沿ってNotebookLMに指示を出せるようになります。毎回ゼロから悩むのではなく、「型に沿って肉付けするだけ」という状態に近づけていくと、スライド作成がかなり気楽になります。

NotebookLMでスライド作成するときの注意点と活用事例

機密情報・個人情報の扱いに注意する

NotebookLMを業務で使うときに、まず意識したいのが情報の安全性です。社外秘の資料や、顧客の個人情報が含まれるドキュメントをそのままノートに入れてしまうと、会社のルールに反してしまう可能性があります。

特に、契約書、顧客リスト、個人が特定できる相談内容などは、そのままアップロードしないほうが安心です。どうしても内容を使いたい場合は、個人情報をマスキングしたり、要点だけを書き出した資料を作るなど、ひと手間かけることをおすすめします。

会社や組織によっては、AIツールに関するガイドラインやルールが定められていることもあります。NotebookLMをスライド作成に使う前に、自分の所属組織のポリシーを一度確認しておくと、後々トラブルになりにくく安心です。

AIの文章をそのまま使わず必ずチェックする

もうひとつ大事なのは、NotebookLMが出した文章をそのままスライドに貼らないということです。AIの回答はとてもそれっぽく見えますが、事実関係に誤りがあったり、自分の考えとは微妙にニュアンスがずれていることもあります。

特に、数字や日付、固有名詞などは、自分で必ず確認しましょう。スライド1枚ごとに、「この内容は本当に合っているか?」「自分の言葉で説明できるか?」をチェックし、必要なら言い回しを変えていきます。

AIの文章をそのまま読むプレゼンは、聞き手にもすぐ伝わります。あくまでNotebookLMは発想の補助輪として使い、最後は自分の言葉に翻訳することで、説得力のあるスライドになります。

実際のスライド作成フローの一例

最後に、NotebookLMを使ったスライド作成フローの具体例を紹介します。イメージしやすいように、10枚程度の社内勉強会スライドを作るケースを考えてみましょう。

①まず、話したいテーマについて、自分のメモや過去の資料をNotebookLMのノートに集める。
②「勉強会の目的・対象・ゴール」を3行くらいで書き、それもノートに入れる。
③NotebookLMに「30分の勉強会スライド構成案を10枚以内で作って」と依頼し、アウトラインを作る。

④気に入ったアウトラインをベースに、「スライド1枚ごとにタイトルと箇条書き3つ、話すポイントを書いて」と依頼する。
⑤出力されたテキストをGoogleスライドにコピーし、不要な部分を削りながら、自分の言葉に修正していく。
⑥最後に、図や写真を追加し、見出しや配色を整えて完成させる。

この流れに慣れてくると、「構成に半日」「文章作りに半日」かかっていた作業が、1〜2時間でたたき台まで到達できるようになります。余った時間をリハーサルや質疑応答の準備に回せるのも、NotebookLMでスライド作成を行う大きなメリットです。

まとめ:NotebookLMをスライド作成の相棒にしよう

NotebookLMは、メモや資料をまとめるだけでなく、スライド作成の「考える部分」を助けてくれるAIノートです。ゴールや聞き手を共有し、アウトラインやスライドごとのメモを作ってもらい、それをGoogleスライドなどに移して仕上げる、という流れを作れば、プレゼン準備のスピードは大きく変わります。

大事なのは、機密情報の取り扱いに気をつけつつ、AIと人の役割をしっかり分けることです。NotebookLMには構成案や言い換え、図のアイデアをどんどん出してもらい、最終的な表現やストーリーづくりは自分で調整する。

このスタンスさえ守れば、毎回のスライド作成がぐっと楽になり、内容もブラッシュアップされていきます。

ぜひ次のプレゼンから、この記事で紹介した手順を一つでも試してみてください。NotebookLMをスライド作成の相棒として使いこなせるようになれば、資料作りに追われる日々から一歩抜け出せるはずです。

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