2025年4月に保険証原則廃止が政府方針として再確認され、マイナンバーカードを保険証として利用する登録者が加速度的に増えています。
しかし「まだ登録していない」「メリットが分からない」と不安に感じる方も多いのが現状です。
本記事ではスマホ・パソコン・窓口の3パターンで登録手順を解説し、メリットと注意点を整理しました。
登録は5分程度で完了するので、記事を読みながらぜひ実践してください。
なぜ健康保険証利用登録が推奨されるのか
メリット
- 医療機関の受付がカード1枚:保険証を忘れて自費診療になるリスクを防げます。
- 限度額適用認定証の即時反映:高額療養費制度が自動適用されるため、窓口負担が抑えられます。
- 投薬・検診履歴を共有:医師が閲覧できるため重複投薬や検査の回避につながります。
- マイナポータルで閲覧:過去の処方・医療費明細を自宅から確認でき、確定申告の医療費控除にも便利です。
デメリット・注意点
- 2025年5月時点で対応医療機関は約9割。未対応クリニックでは従来の保険証が必要です。
- マイナポータル暗証番号を3回間違えるとロックが掛かり、市区町村窓口で解除する手間が発生します。
- カード紛失時は保険証機能も停止するため、速やかな一時停止手続きが必要です。
健康保険証利用登録の手順
スマホ(NFC対応)の場合
- マイナポータルアプリを起動し「健康保険証利用申込」をタップ
- カードをスマホ背面に当て、利用者証明用暗証番号(数字4桁)を入力
- 登録内容を確認し「申込する」をタップ
- 署名用暗証番号(英数字6〜16桁)を入力し、登録完了
操作後数分で保険給付情報が連携され、対応医療機関の顔認証付きカードリーダーで利用可能になります。
パソコン+ICカードリーダーの場合
- マイナポータルにログインし「健康保険証利用申込」ボタンをクリック
- ICカードリーダーにカードをセットし、利用者証明用暗証番号を入力
- 内容確認後、署名用暗証番号を入力して確定
市区町村窓口・セブン銀行ATMの場合
暗証番号を忘れた・スマホが対応していない場合は、
①市区町村窓口で職員操作
②セブン銀行ATMの「マイナ受付」を利用
いずれも無料で登録できます。
登録後の確認方法と活用術
登録状況の確認
マイナポータル→「健康・医療」タブ→「登録状況」で「申込完了」と表示されればOK。
念のため対応医療機関でカードをかざし、顔認証または暗証番号入力が通るか現地で確認しましょう。
マイナポータルでできること
- 直近の調剤・検査情報閲覧とCSVダウンロード
- 医療費通知の確認と年間医療費データCSV出力
- 検診結果・予防接種情報の確認(対応自治体限定)
医療機関での使い方
受付端末の「マイナンバーカード保険証」ボタンを押し、指示に従ってカードをセット→顔認証または4桁暗証番号入力。
限度額適用は自動判定されるため、手術や入院時の事前手続きが不要になります。
トラブルシューティング
暗証番号を忘れた→市区町村窓口で再設定(無料)
カードが認識されない→スマホケースを外しNFC位置を再確認
医療機関で「未登録」と表示→マイナポータルで申込状態を確認し、反映まで最長1日待つ
カード紛失→24時間対応コールセンター0120-95-0178で一時停止
よくある質問(FAQ)
Q:家族のカードも同じスマホで登録できる?
→ 可能ですがカードごとにログインと暗証番号入力が必要です。
Q:転職で保険者が変わったら再登録が必要?
→ 自動で切り替わるため再登録不要。ただし転職先の保険証発行が遅れる場合は旧保険証を携帯してください。
Q:保険証利用を解除したい
→ マイナポータル「申込状況」から「取消」ボタンを押すと即時解除されます。
まとめ
マイナンバーカードの健康保険証利用登録は、医療費負担の軽減や受付のスピードアップなど多くの恩恵があります。手順はスマホかPCで5分ほど。
対応医療機関が増え続けている今、早めに登録してカード1枚でスムーズな医療体験を手に入れましょう。
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