ヒースロー空港でJAL便に搭乗する際、「JALファーストクラスラウンジ」と聞くと真紅の鶴丸ロゴを思い描く方も多いでしょう。
ところが実際に案内されるのは、ワンワールド提携によるブリティッシュエアウェイズ(BA)「Galleries First Lounge」。
本記事では、そのラウンジを朝のフライト前に利用したわたしの体験をもとに、雰囲気・設備・飲食サービス・活用術まで余すところなくお届けします。
ビールやシャンパンをはじめとする豊富なアルコール、スマホで完結するモバイルオーダー、フルーツたっぷりのビュッフェ、さらにはアイスクリームやキッズルームまで――。
本記事を読めば「初めてのラウンジで戸惑いたくない」「時間を有効活用して快適に過ごしたい」という悩みをスッキリ解消できます。どうぞ最後までお付き合いください。
ラウンジ概要と利用条件
JAL利用でもBAラウンジ?その仕組み
JALファーストクラスラウンジという名称ながら、利用実態はBA Galleries First Loungeです。
これはワンワールドアライアンスの優先搭乗サービスに基づくもので、JALのダイヤモンド・ファーストクラス搭乗者およびワンワールドエメラルド会員が対象。
ラウンジの場所はターミナル3、セキュリティを抜けて奥。他社ラウンジが並ぶ一角にあり、案内表示も簡単なので初見では迷いがち。BAロゴと「First / Club」の字を目印に進みましょう。
アクセスと営業時間
営業時間は毎日05:00〜22:30。早朝便から深夜便まで幅広くカバーしていますが、クリスマスなど英国の祝日は短縮営業となる場合も。
ヒースロー名物の長い保安検査を抜けた後、「まだ時間がある」と一息つけるのが魅力。ただしターミナル3は搭乗口が分散しているため、ゲートオープン30分前にはラウンジを出るのが安心です。
同伴者・キッズルーム事情
ラウンジ内奥には小さなキッズルームがあり、絵本やテーブルゲームが用意されています。騒音が気になるときは扉で仕切れるので周囲へも配慮◎。
家族旅行でもストレスなく過ごせる設計は、他の欧州系ラウンジよりポイント高めです。
ラウンジ内の雰囲気と座席
モダンで落ち着いたインテリア
内装はブラウン基調のソファとグレー基調の内装で温かみのあるデザイン。天井には球体オブジェが連なり、自然光と間接照明が柔らかく調和します。
早朝は利用客も少なく、読書やメールチェックに最適な静寂が広がっていました。
電源・Wi-Fiと各種設備
座席周りのテーブルにはユニバーサル電源&USBポートを完備。無料Wi-Fiはストレスフリーで、VPN接続も問題なし。
シートバリエーションとおすすめ席
中央のアイランド席、窓側カウンター、半個室ブースと多彩。筆者のおすすめは滑走路ビューのカウンター席。眼下に駐機する大型機と朝焼けの滑走路を眺めれば、旅情が一気に高まります。
逆に仮眠を取りたい方は奥のハイバックソファが◎。照明を落とした静かなゾーンで足を伸ばしてリラックスできます。
充実の飲み物ラインナップ
バーカウンターのアルコール天国
カウンターにはシャンパン、ウイスキー、ジン、ウォッカと圧巻の品揃え。注目は英国産「Bombay Sapphire」やスコッチ「The Glenlivet」などローカル銘柄も充実している点。
バーテンダーは不在ですが、セルフで自由にミクソロジー体験が可能。モーニング・マティーニで一日をスタートするのもラウンジならではの贅沢です。
ソフトドリンクとバリスタ品質コーヒー
冷蔵ケースにはイギリス定番のジンジャービールやスパークリングウォーターが並び、エスプレッソマシンはイタリア製「La Cimbali」。
フォームミルクも滑らかで、カフェラテは街角カフェ顔負けのクオリティ。紅茶文化の本場らしく、Fortnum & Masonのティーバッグが豊富なのも嬉しいポイントです。
朝でも楽しめるシャンパン・ビール
「朝からアルコールは気が引ける…」という方も、旅行時は別腹。
冷えたHeinekenや英国産クラフトビールを小ぶりなパイントグラスで少量ずつ楽しめます。
もちろんミモザなど軽めのカクテルもセルフで作成可能。搭乗前に飲み過ぎないよう、水と交互に摂るのがコツです。
食事サービスを徹底チェック
スマホで完結!モバイルオーダーメニュー
各テーブルに設置されたQRコードからメニューにアクセスし、注文するとスタッフが席まで運んでくれる仕組み。
エッグベネディクトや英国風ブレックファストなど出来立ての温菜が10〜15分で到着します。
座席を離れる必要がないため、小さなお子様連れやPC作業中でも快適。ベジタリアン・グルテンフリー表示もあり、食事制限がある方にも親切です。
バイキング形式の軽食&フルーツ
中央カウンターにはスイカ・ハネデューメロン・グレープなどカラフルなフルーツが山盛り。
ヨーグルトやハチミツと合わせてヘルシーに朝食を済ませたい日にぴったりです。
ハム・チーズ・サラダのコールドプレートもあり、ホテルでしっかり朝食を取ったわたしでも手が伸びる軽やかさ。
アイスクリーム・スイーツコーナー
英国ブランドJude’sのアイスが冷凍ケースにぎっしり。バニラ・チョコレート・ストロベリーの3種で、テイクアウェイ用の蓋付きカップが嬉しい心遣い。
他にもクッキー、ショートブレッド、マカロンと甘党歓喜のラインナップ。コーヒーや紅茶と合わせて優雅な“英国式アフタヌーン”を先取りできます。
実際に訪れた感想と活用術
朝訪問のメリット・デメリット
朝7時台は利用者が少なく、写真撮影や席選び放題というメリットが際立ちます。
反面、モバイルオーダーのメニューはランチタイムに比べ品数が少なく、胃が起きていないとフードを持て余す可能性も。
わたしのようにホテル朝食後であれば、フルーツ+軽いツマミ+コーヒー程度に抑え、アルコールは搭乗後の楽しみに残すのが賢い選択です。
時間の使い方と動線
入室〜着席までスムーズでも“先に一周して位置を把握”するのがポイント。
①入室後すぐにバリスタでコーヒーを入手
②中央ビュッフェでフルーツを確保
③QRコードから温菜をオーダー
という三段構えで、待ち時間ゼロの効率的な朝食が完成します。
まとめ
ヒースロー空港JALファーストクラスラウンジ(BA Galleries First)は、落ち着いた空間と英国らしい上質なサービスが光るラウンジでした。
朝の利用でもモバイルオーダーとビュッフェで必要十分、アルコール・スイーツ・キッズルームまで隙なし。
出発までの限られた時間を快適に過ごすには、席選びと動線把握がカギ。次回はランチ以降のメニューやスパを試し、更なる魅力を探りたいと思います。
ヒースロー発JAL便をご利用の際は、ぜひ本記事を参考に“旅のプロローグ”を満喫してみてください。
コメント